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ロデンバッハはメイド服の夢を見るか?~甘いみつの部屋ブログ~

2011年5月5日トレジャーフェスタin有明5で原型師デビュー。まだ出来ることは少ないですがよろしくお願いいたします。

嘆きの聖母

 GK量産中のBGMはバロック音楽だったのですが、ヴィヴァルディ作曲「スターバト・マーテル(嘆きの聖母)」を演奏者替えて聴いてました。いわゆる耶蘇教の宗教音楽です。
 歌詞は教会ラテン語のセクエンツィア、16世紀にあまりに多様化・煩雑化した典礼音楽を簡略化させるため殆どのセクエンツィアは廃止されるのですが、人気が高かったため復活したという歌です。
 正式には「スターバト・マーテル・ドロロサ」と読みます。一般的には「スターバト・マーテル」だけで「嘆きの聖母」と訳しますが、直訳すると単に“母は立っていた”になります。
 
 文法的に説明すると
 stabat=“立っていた”、三人称単数未完了。フランス語だと半過去に近い?英語的に訳すと”was standing”
 mater=“母は”、女性名詞で三人称単数主格
 dolorosa=“嘆きの”、勿論各変化は主語と同じです。

 ずいぶん昔勉強したラテン語なので全く責任は持てませんww歌詞もぎりぎり仏語訳出来るくらいなので…

 ところでラテン語ってドイツ語より厨的にかっこいいと思いません?
 たとえば
 Index Librorum Prohibitorum(インデクス・リブロルム・プロヒビトルム=禁書目録)
 とか

 ※形容詞のdolorosaですが、その後西欧の女性名になりました。
 スペイン人のドロレス、英語圏だとドリス等々…ニックネームはロリータです。
 「ロリータ・コンプレックス」の語源になったウラディミール・ナボコフの小説では、主人公ハンバートがヒロインをドロリスからロリータまで、かなりの頻度で言いかえています。
 
 なんというかマザコンとロリコンは兄弟(というか姉妹)関係なんですよね~ノスタルジーという意味では…
 救世主の死を嘆く聖母様からニンフェット=ロリータへの進化というのもなんだかワクワクするし~
 ブンガク的にいうと「ロリコンはマザコンの忠実な妹」というべきでしょうか
 
 エロゲでいうと…たとえばKanonという名作がありますが、ヒロインの月宮あゆの「ボクを忘れてください」というセリフは息子の乳離れを望む母親の独白と読むことができるのです。Kanonの前作「ONE~」だとさらに露骨にカタルシスを要求されます(メインの瑞佳シナリオ)…
 十年以上も前にプレイ後に抱いた感想なんですが、同様の記事を東浩紀が新聞に書いててびっくりしましたよ。
 
 あ、僕は川澄舞派です…シナリオも麻枝氏担当なので好みでした。クーデといい、大食い属性といい後の萌えコンテンツ(死語)に残した影響は計り知れないですね。
 
 

 音楽の話に戻しますね


 古楽でスターバト・マーテルというとペルゴレージの作品がもっとも有名なのですが、私はヴィヴァルディやA・スカルラッティの方が好みです。映画音楽(黒沢明の「夢」?)にも使われているので曲を耳にした人は多いかと~ロマン派以降だとロッシーニや、ドヴォルザークの作品が有名です。
 

 まずはイル・ジャルディーノ・アルモニコ版。指揮は歌手のジェラーヌ・レーヌ。 
 C-T(カウンターテナー)は勿論ジェラーヌ・レーヌ、彼はフランス人なのでH-C(オー・コントル)なのでは?というツッコミはなしで…狭義でいうカウンターテナーは英国風のファルセット歌手ですが。
 巷では最も評価が高い録音ですな。
 
 ただ歌詞(ラテン語)の格変化ミスが気になるのです。
 具体的には

 Fac, ut ardeat cor meum
 in amando Christum Deum
 ut sibi complaceam.

 というフレーズの“Christum Deum”を“Christus Deum”と歌っているようです。
 ラストの“Amen”の手前、もっとも重要なとこなので尚のこと気になるのです。

 

 次はエンシェント管弦楽団版、指揮はチェンバリストのクリストファー・ホグウットです。
 C-Tはジェームス・ボウマンです。歌手はイギリス人なので、一般的に日本人がイメージするカウンターテナーの歌い方ですね。かなり抑えた英国然とした演奏です。よくいえばマイルド、悪く言えば単調気味です。



 エウローパ・ガランテ版、指揮はヴァイオリニストのファビオ・ビオンディです。
 C-Tはダニエルズ、アメリカ人です。結構野太い声なのでオペラならまだいいのですが、宗教音楽演るには粗野すぎるかと…エウローパ・ガランテの演奏スタイルにはマッチしているのですが…



 アンサンブル415版、指揮はヴァイオリニストのキアラ・バンキーニです。
 C-Tはアンドレアス・ショルです。玲瓏としたくせのない美声です。ただラテン語の発音はドイツ語よりなので好き嫌いがあるかも~ピッチはA=415hz(バロック時代のもっとも標準的なピッチで現代の440hzより半音以上低い)より少し高めかしら…テンポも早いです。ある意味当時(18世紀初頭)の演奏に近いかと思います。



 コンチェルト・イタリアーノ版。指揮はチェンバリストのリナルド・アレッサンドリーニ。
 ジャケ絵のグリューネワルトのキリスト磔刑図が怖いです。
 C-TじゃなくてC-A(コントラルト。アルトより低めの声部)はサラ・ミンガルト。粘りのあるこってり気味の歌い方ですが、オペラ向きというか現代的な意味でうまいです。ファルセットを駆使したメールアルトより筋肉質ですな。



 アンサンブル・マテウス版
 C-Tはフィリップ・ジャルスキー。現時点では一番お勧めです。ここ数年評価がウナギ登りな方です。
 去年の7月に来日したのですが聴きにいけなかった…



 最後にローザンヌ器楽アンサンブル版。指揮はミシェル・コルボ、2008年に東京国際フォーラムのラ・フォル・ジュルネで来日したそうです。現代楽器使用、一番古い録音です。
C-Tは誰だったかしら?昔名曲喫茶で聞いた演奏なのでとても懐かしいです。 
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  1. 2012/04/27(金) 20:45:05|
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