先週は新作づくりは一旦切り上げてキット量産していました。
前回のTFでささみさんは完売、その他の再販キット×3もストックがあまりなかったのでこちらも量産しました。
使用したシリコンは毎度おなじみボークス(信越)の透明シリコン、キャストはベルグのファインキャストアイボリーです。
ベルグさんに発注したキャストは120秒硬化タイプが9キロ、180秒硬化が6キロでして、前者は今回の量産に使用、後者は現在製作中の新作の量産で使うつもりです。
大分蒸し暑くなったので日中の作業は避け、朝夕1キロずつ使い切る作戦を取りました。
(ベルグはA・B500gずつ計1キロで角缶にいれてくれます。)
始めてベルグキャストを使ったのは一昨年の9月、まだ残暑の厳しい頃でして冷房を効かせ密閉した部屋でも120秒だと辛く、一部のパーツが斑になってしまったという苦い経験もありました。
今回は特に大きなトラブルもなかったので、少しは成長出来ているのかも…
ただニャル子・エリスともに40以上抜いているのであちこちシリコン型もちぎれ出したのが辛かったですね…
ダボのメス側(型ではダボ状に出っ張ります)なんかが特にちぎれ易く、自分は型代をけちるせいか、パーツ同士はかなり密集させるので無理が起こりやすいみたいです。
※ニャル子、ささみさん、クー子はそれぞれシリコン2キロちょいの使用です
。
業者抜きキットでも原型のメス側がやたらに深い場合は後に起こるであるトラブルを回避するために先に型の“ダボ”をカットしている例も見かけたことがありますね。
それに量産中はキシレン臭に脳が侵されているのでorz成型したパーツをかなり強引に引っぺがしている気もする…
型がかけた場合はシリコンを接着剤代りに応急処置をするのですが、やはりあまり持たないのです…
で、今回気付いた注意点を少々…
◦キャストはA・Bそれぞれを別々の紙コップに測り取ってから混ぜる…というやり方が模型ハウツー本に書かれていますが、自分は一つのコップしか使いません。
面倒だから…という理由もありますが、コップに残った、微量とはいえ湿気を吸ったA・Bが混ざってしまいので気泡の原因になるからですね。
※A・Bどちらも大気中の水分を吸いやすく、化学反応による熱で水蒸気化して気泡の原因になります。
それに紙コップも水分を吸うので固まったキャストで壁を造る…ということも考えています。
攪拌する割りばしも同様です。
暑い時期に120秒硬化タイプを使うと攪拌が不完全な状態で硬化し始めてしまうので斑になってしまう…というトラブルは依然経験しましたが今回は大丈夫でした。
◦シリコン型は多孔質ということもあって何個か量産しているうちに熱で膨張します。
真冬ならすぐに冷えるのですが暑い季節だとなかなか熱が逃げてくれないので、連続して量産するのはやはり避けるべきですね。
小さなパーツだとあまり熱は発生しないのですが、大きな塊状のパーツは化学反応による熱も大きいので、注意が必要です。
※反対に量産したパーツは化学反応で硬化して暫く有機溶剤が揮発し続けるので徐々に縮小します。
それと、整形後のパーツを外す時、つい“引っぺがす”ようにはずしているので型も反ります。
型が反ってくるとキャスト漏れやパーティングラインの段差の原因にもなります。
以上を鑑みると(この時期だと)せいぜい連続5回程度の量産後、型を休ませるのがいいみたいです。
“ささみさん”のベースは一面型で量産しましたが、少々詰めが甘く(型の厚みやふちが足りない)注意していても熱×反りでキャストが流れ出す…というトラブルがありました。
量産を前提にした一面型は初めてだったので今後の課題です。
◦A・B液を入れた容器の注ぎ口(ベロ)は出来る限りティッシュでふき取ります。
これも水分を吸った液が混ざるのを防ぐためです。
勿論注ぎ測ったらすばやくふたを閉めます。
相互リンクを張っていただいている夢祭様から頂いたアドバイスです。
今回いくつかの凡ミスwのせいで少しキャストは無駄になりましたが、再販なのでテストショット無ということもあり、9割5分以上の勝率wでした。
始めての量産の頃は6割弱だった頃と比べたら少しは成長出来ているのかも。
あとは再販キットが無事に本申請も通り、ちゃんと頒布出来る(あわよくば完売)ことを祈るのみです…
さー面倒くせー量産も半分以上終わったので造形頑張ります~
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- 2013/05/27(月) 01:41:59|
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