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ロデンバッハはメイド服の夢を見るか?~甘いみつの部屋ブログ~

2011年5月5日トレジャーフェスタin有明5で原型師デビュー。まだ出来ることは少ないですがよろしくお願いいたします。

ガレージキットを買うということ

 ガレージキットを購入するってどういう意味か少しだけ書きたいと思います。

 今日びPVC完成品があふれているのに何故未完成品(しかも大概はGKの方が高価w)が流通しているか色々と聞かれることがあります。
 そんなときは単純に楽しいから…とお答えするのですがw

 なぜ楽しいか…これはヲタク気質にも関係しているような気がするのです。

 自分の世代以前のオタクって所有慾(占有慾)が非常に強かったと思っていまして、アニメでもゲームでも本当に好きなキャラ(原作者というカテゴライズでも)がいたら何もかもが欲しくなるのです。
 
 
 ※大昔「新人類」と「おたく」の違いなんてことも語られていました。
 新人類はバブル期までの消費型(ヤンエグなんて言葉もあった)、おたくは消費もすれどどちらかというとマイノリティ型、蒐集に特化しているような気がするのです。
 特殊なアイテムを蒐集することからあくなき所有慾を満たすため、シェアすること(分かち合うこと・占有すること本来どちらの意味もありますがそのどちらの意味でもある)二次創作などが始まったと思います。
 最も自分より若い世代はあまり消費・蒐集することに意義を持たせないようですが…
 一言でいうと「草食系」化しているのかなあ(あまり使いたくない言葉だけど)
 ちょっと前と比べてあまりにアイテムが多すぎるのも原因なんでしょうがね。
 何とも難しい話ですが。


 蒐集する者同士のコミュニティから相互補完にいきつくわけです(それぞれで役割分担…同人誌やGKでいうとすべてのキャラ、ポージングは一人では描けない・造れないので…イベントって元はアイテム交換=相互補完という言語ゲームがあったわけです)
 まずは円盤・キャラソンCD、抱き枕を買ってから同人誌即売会で河岸買い…それでも彼女(彼氏)なりを所有することが出来ず(虚構の存在なので当たり前w)立体物が出てくるわけですね。

 2Dの印刷物やブラウン管(死語)の向こうから少しでも手元に近づけたいという偏執とも言えるかとww


 そんな訳で好きなキャラの原型を造ってキット化して売る…というのは蒐集・シェアするしなくては気が済まない…というオタ特有の行動なのかと思います。
 まず原型を造るときは程度の差はあれどかなりの時間そのキャラクターのイラストを観ながら造るわけですし、サンプル造り・量産もシェアすること、頒布に至ってもシェア(経済用語では市場独占率w)…
 立体化したキャラが旬のアイテムでライバルが多い場合でも
 まず立体化を望めないキャラでもお客さんは(穴)兄弟…ということですね。
 

 ※昔澁澤龍彦という仏文の先生がいまして、自分をエッセイストと呼んでくれと云っていました。
 澁澤は翻訳とエッセイ書きが多く(後年創作もするようになりましたが)そのどちらも彼にとって蒐集だったわけです。翻訳業はお気に入りの海外作品をシェアすることですし、エッセイストという側面は彼のコレクションの紹介とも言えるでしょう。
 「マルジナリア」という本で文筆業を自慰・自涜行為にたとえていました。
 活字の数だけスペルムをまき散らしていると…
 
 ありし頃は「書斎のダンディ」とか「ディレッタント」とか言われていたけど…
 今でも生きていたら我々をどう見ているのかなあ。


 ディーラーやってるとキットが売れると勿論嬉しい・感謝なのですが同時に「しめしめww」という感情もおきます。シブサワ的にはまき散らした子種wを拾ってくれたということですね。
 
 そんなんで下世話な話ですがキットの頒布数や雑誌紹介など少しだけ気にはなります。
ほら英語では分け合うことと占有することは同じ単語ですよ~


 以前PVC買ってもあまり喜びがない…みたいなことを書きましたが、自分の場合はGKというそれ以上の喜びを知っているからなんですね。
 PVCも資料・観賞用に少しは購入しますがw

 自分の原型なら頒布までの道のりに喜びがありますし(毎度険しい道のりですが)好きな原型師の商品なら、手にして仕上げる楽しみも想像できますし(ディーラーはじめてからはロクに作れていませんがね)なにより作品を通してその方に接することができるのが何よりもうれしいのです。

 極論ですが作品にはある一定期間のその作者の人生が凝縮されているわけで魂との邂逅でもあるわけです。
 サントブーブ(過去の記事参照)を批判するわけではないけど魂と人格は切り離して考えていますが…

 自分も作品を通して色々見透かされている…と思ってがんばらなくちゃ~

 毎度毎度申し訳ないという気持ちがあるので。

 
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  1. 2012/12/20(木) 13:28:18|
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コメント

久しぶりに

 久しぶりにシブサワのこと考えていたらフジテレビで金子国義(親交のあった画家)の番組やって驚いた。
 大昔お会いした人が何人か出ててなつかしくなったなあ。
 最後のまとめのところのBGMがバッハのチェンバロ協奏曲使ってたのはうれしかったなあ。
 澁澤って(ユイスマンスのさかしまのデ・ゼッサント同様)ほとんど音楽のことは書かなかったけど、チェンバロ協奏曲、特に4台のチェンバロのための協奏曲が好きだったらしい。
 番組の製作者も知っていて使っていたはず…

 エンディングは無伴奏チェロでしたがね。

 シブサワ絡みで一番驚いたのは「はがない」第一期で夜空がブスっとした顔で読んでたのが河出文庫版の「惡徳の栄え」だったところでした。
 礼の裁判で添削させられた抄訳版なのですが、夜空という女子高生の限界を表す小道具として用いていたので演出としては◎かと~
  1. 2012/12/20(木) 23:43:06 |
  2. URL |
  3. chambremielee #6Ttajxwc
  4. [ 編集 ]

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