FC2ブログ

ロデンバッハはメイド服の夢を見るか?~甘いみつの部屋ブログ~

2011年5月5日トレジャーフェスタin有明5で原型師デビュー。まだ出来ることは少ないですがよろしくお願いいたします。

へんなコート買ったよ~

 今日は朝から天気が良かったので紅葉を楽しみに小金井公園まで行ってきました。

 まず昼は近くの蕎麦屋で食べてから、午後親がフリーマーケットに行くのに付き合いました。

 そこで古ーい外套を見つけました。
DSC_8528.jpg

 勿論戦前のものですね。
 大正から昭和初期くらいっぽいです。
 昔は暖房事情が悪かったためコートも大分厚めのものが多かった…非常に重いです。
 身頃は総毛皮裏ですね。
 かなりしっかりとした仕立てなのでフロックかモーニングの上に着たのでしょう。
 
DSC_8526.jpg
 
 ボタンはモーニング等に使われる織柄のくるみ釦です。
 
 ※モーニングのサイズのものはいくらでもあるのですが、外套のサイズまで大きいとなかなかない…
 秋葉原から万世橋を渡ってすぐ、神田須田町の辺りは昔から紳士服の問屋街でしてそこでも色々探したのですが見つからないのです。
 ちなみにモーニングは絹の格子柄ジャガードの丸みのあるくるみボタンを、燕尾服・フロックコートでは絹繻子の平たいくるみボタンを使います。
 モーニングコートはフロックコートの略装なので少しカジュアルで趣味性のある織柄を使ったのでしょう。
 燕尾服・フロックコートの方は一応くるみボタンが正式なのですが、燕尾服に限るとオニキス・ベークライト等を用いることもあります。
 ベークライトのボタンを使った燕尾服はひと揃い持っているのですが(三つ揃い、白ピケのベストは夜会用に別途購入が必要。黒の共布のものは昼間の儀式用。僕が持っているのは1930年代のフランスの仕立てです)
 気をつけないとボタンを壊してしまうのです。ベークライトは経年劣化でパリパリとはがれるように壊れていきます。最もオニキス等も同様なのですが~


 パイピングが施してあるのですが、一部縫い込んでいないところがあって釦はそこに通します。
DSC_8527.jpg

 
 昔の洋服は結構パイピングが施してあります。
 上着だけでなく礼装用のウェスコート(ベスト)も…
 大抵は太めの絹紐を使っているのですが、絹ものだと細めのものを細い絹糸で手縫いで縫いつけてあります。
 今は着ないのですがタキシード用の黒絹製のペイズリー柄のウェスコートは凄かったです。
 ズボンにあたる裏地は皮を縫いつけてあるし~

 ※ウェスコートは英国英語でベストが米語、ジレが仏語です。
 日本ではウェストコートと呼びますが、エゲレスではtは発音しないらしい…
 ちなみに上着のジャケット類より歴史は古いのです。

 着物も面白いけど、時代がかった洋服も良く見ていると色々発見があります。

 ナチュラルな肩の礼装(フロック・燕尾服)を着ると丁度いいみたいです。
 見た目はごつくて仕立てに余裕がありそうなのですが、びっちり…本当太れないです。 
 もっともほかの洋服(スリーピーススーツやワイシャツの類)もびっちりと体形に合わせているので同様なのですが~
 フロックコートを着て、トップハット(シルクハット)をかむると大正時代の船成金(どうだ明るくなつただろう)ぽくなります。
441px-Narikin_Eiga_Jidai.jpg

 フロックやテイルコート(燕尾服)の事ばかり書いているとスノブ(俗物)だと思われそうですが、単純に現代のスーツよりエレガントなので好きなんです。(全くスノブじゃないとは云えないけどww)
 以前にも書きましたが紳士服のデザインは非常に制約も多く、わずかなデザインの差で勝負する世界なのでお洒落も本気でかからないと酷い目に合います。
 
 普段はボーラー(山高帽)をかむるのですが、洋装ならシルクハットかぶりたい…
 何故だか2ダースほどコレクションがあるので。
 ただ私くらいの背丈(178cm)でもドアでお辞儀しないとぶつけますw

 でもシルクハットは光沢が大変美しく(フラシ天と呼ばれる非常に毛足の長いビロード製。もともとはビーバーの毛皮を使っていたものの代用品)形も美しいので(帽子デザイナーに云わせるとこれほど難しいデザインがないとか)かぶりたいのですがいかせん目立ちすぎます…
 そーいや当ブログのサムネってシルクハットでしたねww

 若い頃は色々と仕立て屋さんを廻って勉強したのですが(本気で仕立て屋にもなろうと思っていましたし)おぜぜがかかり過ぎるということで(三つ揃いのスーツくらいだとイージーでもそれなりのものが出来るけど)あきらめたのです。
 その後モーニング・テイルコートはちゃんとしたものを手に入れたのですがフロックコートだけはあまりもっていないのです。筒袖で拝絹(ラペル=折り返し襟部分に縫い付ける光沢のある絹繻子)のない軍服用なら2着持っているのですが…お直しして体型にはあわせたのですが、スカート部の丈だけわずかにみじかいのです。裾も軍服らしく捨てミシン裁ちですし。
 
 現在ほとんど和服しか着ないのは第一に安上がり、それに仕立て・サイズ直しなどは余暇に出来るというのも理由なのです。
 和服は男ものなら着物・羽織・袴全て縫えるけど、洋服はかろうじてウェスコート、ワイシャツが縫えるレベルです。
 ちゃんとした仕立てのフロックコートなんて縫える職人さんはほとんどいない(10年前ご高齢の方がわずか)なので一度でいいから造りたいものです。急がなくちゃやばいか~
 仕立て屋さんに云わせると大昔のフロックほど難しいものはないらしい。
 慾を云えばカジュアルな生地のものとフルフォーマルのドスキン(光沢のある羅紗)で…                        
 

 一個かけていた釦はインバネスから移植、袖をめいっぱい出してあげると着れそうです。
 今年の冬も寒くないはず…どこかで手袋調達しなくちゃ。
 セームやスエードの手袋って殆ど絶滅しているのです。
関連記事
スポンサーサイト



  1. 2012/11/25(日) 20:33:02|
  2. 未分類
  3. | トラックバック:0
  4. | コメント:2
<<漸く原型製作に取り掛かれました。 | ホーム | fg>>

コメント

こだわりですね~
僕なんて普段作業着(ツナギ)だから、私服も作業着屋で買っている状態です
同じシャツやパンツを何本もまとめて買うので、毎回同じ服で「オマエはのび太くんか」と言われた事もありますw
でも僕的には、ポケットが沢山付いてて、機能的で頑丈な作業服を私服として着用するのがこだわりだったりしますw。
ヨレヨレのボロボロが素の僕なのでw結婚式なんかでネクタイ締めてると「プッ」と笑われますw
  1. 2012/11/27(火) 21:27:41 |
  2. URL |
  3. 野兄貴 #-
  4. [ 編集 ]

 なんだか着るものにお金をかけているような記事ですが、貧乏なのでほとんど古着ばかり直して着ています。
 着物は一時期お小遣いの大部分を占めていたので量はあるのですが…
 最近は安く買ってばかりです。
 世知辛い話なんですが、古着の業者さんも先ずタマ(マネー)に替えたいから…と値くずれしているのです。
 洋服は三つ揃いのスーツ以上のフォーマルなものしか持っていないのです。
 スーツなんか着る必要のない仕事でも他を持ってないのでネクタイ締めています。
 ネクタイも蝶タイやらアスコットやら面倒なものばかり…凝っていた時は古いネクタイばらしたり、生地から仕立てたりしていました。
 シャツは大昔と同じ仕様で、カラー(襟)がはずせるタイプにしています。
 昔は洗濯事情が悪かったため、シャツ本体はしばらく洗濯せず、カラー、カフのみを糊づけした固いものを付け替えていました。
 そんなんで洗濯物は少ないのです。
 フランス文学やっていた頃はまじにお帽子かぶっていたな…

 もっとも30越えてから冬の寒さに弱くなって?家ではフリース着るようになって…

 作業着は皆さんこだわりがあるようですね。
 ポケットの数とか機能性が気になるのはやはり男性ww
 男は外で狩りをする(仕事をする)いきものなのでワードロープが一番かっこいいはず

 そう云えば九月に後輩の結婚式(新朗新婦とも同人活動をしているためヲタ婚)に出ましたが、羽織袴は自分だけでした…紋付きだと流石に目立つので少し格を落としたのですが、リアルでは珍しいのか写真に撮られてばかりww

 ちょこっと洋服関係でぐぐると趣味のいい仕立て屋さんが出てきて洋服も欲しくなりました~
 宝籤買わなくては…
  1. 2012/11/28(水) 15:07:07 |
  2. URL |
  3. chambremielee #6Ttajxwc
  4. [ 編集 ]

コメントの投稿


管理者にだけ表示を許可する

トラックバック

トラックバック URL
http://chambremielee.blog.fc2.com/tb.php/160-1d55669c
この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)