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ロデンバッハはメイド服の夢を見るか?~甘いみつの部屋ブログ~

2011年5月5日トレジャーフェスタin有明5で原型師デビュー。まだ出来ることは少ないですがよろしくお願いいたします。

型取りしています。

 ニャル子さんのスペアヘッドの型取りをしています。
 現在片面を流して硬化待ち、明日中にリバースを流せば今週中には作業が終わりそうです。
 頒布したキットに使ったキャストがあまり残っていないのでRCベルグさんに発注しました。
 再販分と抱き合わせて量産するのでもうしばらくお待ちください…

 新しく造った頭部パーツです↓

 本当はスカルピーで造った原型をいじる方が早いのですが、気持ち的に残しておきたいので量産したパーツを改造しました。
 ニコ動で第一話は見ながらの改造…実は1時間くらいしかかかっていません♪
 それでもスペアヘッドがあった方が嬉しいはずですよね?

 パテ類は使わず、シアノンとアルテコパウダーのみで作業しました。
 グレーサフを吹いていないのでそのまま使えそうですね。
 
 作業は:
 まず左目と口をシアノンで埋めます。
 一度に大量に流し込むと内部まで硬化するまで時間がかかるし、アルテコプライマーを吹くと気泡が入る原因※にもなるので少しずつ流し込みます。流し込みとスプレーを2~3回繰り返すといいです。

 ※どうやら内部が硬化不良だと起きるようです。成型不要のキャストのように削ると気泡まみれになって面倒…
 
 あとは資料を見ながら睫毛を盛り上げていきます。
 アルテコパウダーを混ぜるとシアノン単体より“盛り”が効くのですが脆くもなる訳でして、睫毛の加工では
 1回しか使いませんでした。
 口は埋めてから極細マジックなので目安を付けてから平刀で彫り込みます。
 次に唇や人中など爪楊枝の先にシアノンをつけ少しずつ盛っていきます。
 片目を閉じているのでいびつにならない程度に左側の口角をあげています。
 口角下は平刀でほんの少しだけ彫り込みます。
 あまり彫り込み過ぎるのも良くないのですが、浅過ぎるとモールドに見えないのでほどほどに…

 口を開けている状態からの改造なので下顎を少しだけ削ります。
 
 前髪・後髪を取りつけて違和感がなければ完成です。


 お手軽ですがこんな感じで小改造は終わりました。
 シアノンを使うと改造した箇所は白くなるので、少しリタッチするだけでサフレス塗装が出来ます。
 魔改造する方とかにお薦めですよ。


 そんなんで型取りをします。
 シリコンはここしばらくボークスの透明シリコンを使っています。
 
 価格は3360円/kg、最安シリコンが2200円/kgなので少々高価ですが、耐久性等を鑑みると
 cp比は高いですね。
 離型剤を使わないと20個くらいまで、離型剤を丁寧に使うと50以上は量産出来ます。
 最も硬化剤の劣化や攪拌不良が原因で雌ダボなんかがもげることもあるのですが。

 メリット・デメリットを整理すると…

 長所:◦値段の割には型の持ちが良い(量産向け)
    ◦硬化時間が他と比べ長いので※気泡が残りにくく、のんびりと作業ができる。
    硬化時間が短い製品だと作業時間も短く、結構慣れが必要なので、ビギナー向けといえるのかも
    ◦透明なので量産の際、型からパーツを外す前に成型状態を確認できる(少しうれしいくらいですが)

 短所:◦経年変化による収縮率が少し大きい(最もどんなシリコンでも多少は縮みますが…)
    ◦硬化時間が長く、イベント直前に修羅場だと困る…(長所でもあるのですがw)
    一応室温23℃で硬化まで24時間かかるそうですが、夏季だと12時間くらいで固まっています。
    ◦硬化剤が無色透明なのできちんと攪拌出来ているか確認しづらい。
    ◦何故だか硬化剤単品で購入できない(硬化剤は開封後きっちり密閉しておけば意外ともつのですがw)

 
 ちょっとwebで調べたのですが、ボークス透明シリコンは信越のKE‐1314という製品と同じものなのかもしれません。少量でも購入できるか信越さんに聞いてみよう…



 粘土埋めはほいく粘土を使っています。何種か試した中で一番好みでした。
 
 温かい季節は油粘土も滑らかなのですが寒くなると固くなります…
 電子レンジで加熱すると柔らかくなって作業しやすくなるそうですが、調理に使っているもので加熱したくないですよね…リサイクルで数千円で購入できるとはいえレンジを置くスペースがないし。

 何回かシリコンを流すと油粘土も劣化します。
 滑らかさを失うと作業もしづらくなるし、作業中に原型を破損させてしまう等の事故の原因にもなるので
 こねにくくなってきたら処分しています。

 ブロックはクレオスの青いブロックを使っています。
 ロングタイプも発売されているらしいですね~
 一度に何枠も型を造ることが多いので大量に持っています。
 部品配置はエア抜けやランナー造る位置も念頭にしながら考えます。
 意外と慣れが必要です。
 自分も何回か失敗してみて少しずつ覚えました。

 まず部品を適当に配置してみてデジカメで撮影してみます。
 ブロック枠に収まるかどうか確認します。

 たいがいの場合アンダーフロー式です。
 手流しの常圧注型なのでエア抜きを考慮するとアンダーフロー方式の方がいいはずです。
 パーツ下のランナーを通す分だけ余分にシリコンを使うのですがw

 まず大きいランナーをプラ棒等を埋めて作ります。
 角棒、丸棒、割りばしなんでもかまわないのですが、丸棒の方がキャストが流れやすく型にも負担がかかりにくいかもしれません。
 指先などのエアを逃すためのランナーも粘土埋めの過程でうめられるだけ作っておきます。
 シリコンを加工してランナーを作るよりきれいにできますし、型への負担が少ないパーツが出来ると思いますので。

 まず片面を流します。
 少し高い位置からシリコンを少しずつ流して、エアを巻き込んでいないか確認しながら丁寧に作業します。
 特にダボが出来るところは気泡が入りやすいのでよく確認してください。
 
 刻みシリコンを投下します。
 自分はけちなので旧いシリコンを細かく刻んだものを可塑剤として大量に使います。
 最近は重量の3割くらいは刻みシリコンですね。

 経年変化で収縮すると歪みの原因になるのですが、作成後数か月内の量産であれば特に問題ないみたいです。
 原型に触れなくて深度があるところに重点的に投下…流し込みと投下が交互になるので少し面倒なのですがw

 
 シリコンが硬化したら一旦ブロックからはずします。
 原型を破損しないよう、外さないよう慎重に油粘土を取ります。
 まずはぺりぺり…
 パーツの隙間に油粘土が残るとバリの原因にもなりますので出来る限り丁寧に取り除きます。

 リバースを流します。
 まずシリコン同士がくっつかないようバリアコートを塗ります。
 バリアはラッカー塗料でも床用ニスでも良いみたいですが、私はクレオスのバリアーを使っています。
 クレオスのシリコンバリアー(夢祭さんは蛆殺しと呼称)は量産時離型剤としても使えるらしいです。
 パーツにつかないよう刷毛等で塗っていきます。
 シリコン同士くっつくと悲劇なのでorz念のため2回塗ります。
 結構じゃぶじゃぶ塗っています。

 リバースも片面と同様に流します。
 何故かリバースの方がシリコンの使用量がすくないですね。
 シリコンを流す前に原型がずれてないか確認してください。
 意外と原型がずれる事故多いですw

 リバースが硬化したら枠から外します。
 次にA面B面を原型を壊さないよう慎重にはずしていきます。
 ちゃんとバリアーが効いているとぺりぺりと気持ちよく外れてくれます。(この瞬間が結構好きです)
 
 ちゃんとキャストが流れるようランナーを加工します。
 デザインナイフや彫刻刀を使いながら慎重に作業して下さい。
 
 A・B面どちらも面取りをして終わりです。
 へりが盛り上がっていると量産の際トラブルの原因にもなりますので忘れずに



 最後にちょっとした型抜きのコツを記載すると…

 ◦シリコン節約のため、原型は出来るだけ高さ(厚み)の出ないように分割する。
 
 ◦1枠にあまり多くのパーツを入れすぎない…
  パーツの高さによって細かくグループ分けする方がいいです。
  型の量が増えると量産が面倒になりそうですが、ベニヤ板ではさんで輪ゴムでクランプする手間は意外と
  変わらないようです。
  1枠辺りのパーツ数が少ないとリスクは少ないですし。
 
 ◦粘土埋めは出来るだけ丁寧に行う…
 パーティング ライン付近はパーツに対して垂直になるよう粘土を埋める。
 
 ◦パーツはあまり詰めすぎないよう少し余裕を持たせる…
 シリコン量は節約出来ても部品がとり出しにくくなります。
 もっとも自分はかなり吝嗇なので同様の失敗を繰り返しますww
 
 ◦原型はあまり深く粘土に埋めない…
 リバース流す時、原型が不安定になりパーツのずれの原因になります。
 神戸TF前に造った方ではありませんでしたが、それ以前は毎回1~2個ずれが原因でやりなおしていました。
 
 ◦型の四辺はある程度余裕を持たせる…
 各辺1.5cmくらいあれば大丈夫でしょうか。
 アンダーフロー式だと特に下辺は余裕を持たせておくと良いです。
 あまり余裕がないとキャストが漏れる原因にもなります。
 はじめて型取りしたときはキャストが漏れるわでかなり強めに型を締め付けた結果、歪んだものになりました…

 思いつく限り挙げてみましたがこんなところでしょうか。
 

 大体このようにして型をつくっています。

 今回のニャル子さんはランナー作りや部品配置の練り込み不足で、結果としてランナーから取り出しにくいものになってしまいました。本当に申し訳ございません。


 次回は量産編です。



  
 
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  1. 2012/11/06(火) 21:08:13|
  2. 這いよれ!ニャル子さん(ニャル)
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