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ロデンバッハはメイド服の夢を見るか?~甘いみつの部屋ブログ~

2011年5月5日トレジャーフェスタin有明5で原型師デビュー。まだ出来ることは少ないですがよろしくお願いいたします。

テイルコート

 ちょっと私的なパーティーに呼ばれました。

 何着てこうか迷ったのですが、久しぶりにテイルコートを着てみました。
 ドレスコードなんてないのですが、お遊びということでご容赦を…普通なら羽織袴なんですけどね。

DSC_8258.jpg


 テイルコートって日本語でいう燕尾服のことです。
 英語では正式には「スワーローテイルドコート」と云い、それの直訳です。
 愚直過ぎる訳ではありますが、私は好きです。
 英語文化圏の人は他に「テイルズ」とか「イヴニングコート」とも呼びます。

 ※仏語では「アビ」独語では「フラック」ですな。

 元は乗馬服の一種、英国のジェントリが晩餐の際、昼のフロックコートと区別して着るようになりました。(正式に礼装に昇格するのは1840年代)
 タイが白いのは旧い時代(アンシャンレジームからフランス王政復古の頃)の名残ですね。
 タキシードが黒蝶タイなのは19世紀のフロックコート(昼礼装)のタイの名残とも言えます。

 頻繁に着られた1930年ごろまでは流行があったのですが最近はあまりなくなってしまいました。音楽家や社交ダンサー以外ではもう儀礼用の衣装なので…
 紳士服の流行ってシルエットやボタン位置とか非常に細かく分かりにくいのです。…決まり切ったルールの下で勝負してたわけだから昔のお洒落って本当に凄いのですよ。
 

 この燕尾服、現代のスーツとは比べ物にならないほどタイトに仕立ててあるので着こなすのが難しいのです…
 なれないと上着の腕を通すのも一苦労、背中に貼りつくように仕立てるのでヘム(前裾)を引っ張るようにして着ます。
 パンツも股上が非常に大きいので(胃まで隠れるくらい)圧迫感あるかも…1キロも太れない

DSC_8261.jpg


 シャツ、ホワイトタイ、ウェストコート(ベスト)、カフリンクやスタッド(飾りボタン)はアンティークです。
 シャツとタイ、ウェストコートはパリの蚤の市で購入しましたが結構趣味的な要素の強いデザインですね。

 ※現代ではタイはバタフライタイプが主流、シャツはプリーツを造らないスターチドブザム(イカ胸)が基本、ウェストコートもシングルのカラーレスが多いかなあ。
 あと昔のシャツって非常に裾が長いのです。膝まであるくらい…

 シャツカラーは自作です。昔は洗濯環境が悪かったためカラー(さらにカフ)を取り外せるようにシャツを仕立て、よごれや皺の目立ちやすいカラー、カフのみ交換していました。
 ヴィクトリア朝の頃はカラー、カフは自宅(都会の)でランドリーメイドに扱わせ、それ以外の洗い物は郊外の邸宅でまとめて洗わせていたはずですね。

 糊で固めたカラーを前後の専用のカラーボタン(金属と白蝶貝製)で留めるわけです。
 白蝶タイ(コットンピケ)は勿論自分で結ぶタイプですよ。出来あいのものよりはるかにエレガントです。

 ウォッチチェーンは正式にはNG。懐中時計はズボンの上部にある専用のポケット(ウォッチフォブ)にリボン(若しくはリボン状の専用鎖)で垂らして入れます。

 スタッド・カフリンクはホワイトゴールドに白蝶貝(若しくは真珠)を埋めたものです。
 銀だとシャツが汚れます…

 帽子はトップハット(シルクハット)以外は許されません。観劇では折りたためるオペラハットをかぶります。

 今回ステッキはオミット…黒壇に金や銀の握りの物が一般的ですが特にルールはないです。

 靴は黒エナメルやカーフスキン(仔牛)のオックスフォードが良いのですが、ポインテッドトゥのストレートチップで我慢…昼礼装(フロックコートやモーニング)なら問題ないのですがね。
 エナメル以外をはく場合、靴墨でズボン裾が汚れないように白キッドのスパッツを靴上部につけるですが…そんなものどこにもないです。

 キッドスキンの手袋(ぼろい)はどこにしまったか…結局見つからなかったのでオミットしました。
 手袋って消耗品なので半ダースからの注文になるのですが、いまの私にはそんな余裕がない。
 前は通販で買えたけど最近は見ないです。
 冬はタイが隠れないようシルクのマフラーを垂らし、インバネスを着用すればいいですね…
 インバネス(オペラクローク)は一般的ではないので二重廻し(とんびとも。和服用コート)やれる仕立て屋さんに造って貰いましょう。裏地はモーブ(赤紫)なんかがエレガント。

 最後に
 胸元に花を飾ることは忘れずに…ちゃんとした仕立てのものだとラペル裏に花の茎を通す糸があるはず…

 真っ赤な薔薇やカーネーションだととかえって野暮なので小ぶりなオールドローズが可愛いでしょう。



 イメージチェンジとかじゃないですよ。10年以上前和服着る前はこんな感じでした。
 フロックコートやモーニングもなぜか持っています。
 
 パーティといっても知り合いの、軽い出版祝いのオープニングだったので白ワインを少々入れただけで早めに退散しましたw
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  1. 2012/06/02(土) 04:16:26|
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