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ロデンバッハはメイド服の夢を見るか?~甘いみつの部屋ブログ~

2011年5月5日トレジャーフェスタin有明5で原型師デビュー。まだ出来ることは少ないですがよろしくお願いいたします。

花咲く乙女のかげに

 最近ラノベばかりで頭が酸化していたので、久しぶりにブンガク作品を購入しました。


 僕の文学少年時代の枕頭の書でした。今まで2度ほど翻訳をかえて読んでます。おそらく今の自分の2割くらいはこの作品で構成されているかと思います。自分にとっては聖書のようにどこからでも読むことができる作品です。※
 恥ずかしながら一時期物書きを目指してた時期がありまして、いくら書いても自分の文体があまりに“似非プルースト”になってしまい限界を感じあきらめた…というのは黒歴史ですね。
 
失われた時を求めて(3)――花咲く乙女たちのかげにI (岩波文庫)失われた時を求めて(3)――花咲く乙女たちのかげにI (岩波文庫)
(2011/11/17)
プルースト

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 少し説明すると20世紀初頭のフランス人の小説です。一言でいうと中年にさしかかった、ブルジョワの息子のニートががんばる話です。
 やれ哲学的だとか難解であるとか云われていますが、面白い小説ですよ~読書する・読解する楽しみをこれ程感じさせてくれる小説はないでしょう。
 やたらに長いし(10000ページ以上!よく長い小説の例えになる)読むのには苦労しますが、最後まで読み切った時の感動・興奮は素晴らしいですよ。
 第一巻の解説にもありましたが、カメラワークの完璧な映画を同時にみせられているようなリアリズムがあります。稚拙なたとえをすると多重録音みたい…

 訳も自分が最初に読んだ井上究一郎訳よりこなれた日本語だし、最近の岩波文庫と同じく活字も大きいので読みやすいです。一部稚拙な箇所もありますが、まあ許容範囲です。ただこれだけ読みやすいと少し物足りないかも


※聖書のように好きなところから…というのは作品の文学的価値を貶めていると解説にありました。確かに作品の構造や作者の思想を作品から理解(非常に骨の折れる作業ですが)しないうちにセンテンス単位でいい加減に読むのは「スノビズム」そのものですね…
 ただ僕も一応は2回ほど通して読んでいるのでそんな読み方をしてもありかな…と思っているだけでなんです。
 若い頃に夏休みを目一杯使って長い小説を(理解できないまでも)読み切ったのは人生の勲章にもなるかな…と思ったりしています。
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  1. 2012/05/07(月) 23:56:30|
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