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ロデンバッハはメイド服の夢を見るか?~甘いみつの部屋ブログ~

2011年5月5日トレジャーフェスタin有明5で原型師デビュー。まだ出来ることは少ないですがよろしくお願いいたします。

マテリアルと道具part1

 よくイベントで使っているマテリアルについて聞かれるのでちょこっと紹介します。道具についてはおいおい掲載します。

 ~ててててん~
 
 グレイスカルピー
DSC_1310.jpg


 以前はすべてこれで造ってました。塩化ビニルにタルクが入ったものです…昔からある肌色?のものと同じ性質のものらしいのですが、原型製作時はこちらの方が確認しやすいです。
 オーブントースターで加熱硬化させます。加熱温度は割とシビアなので(130℃~140℃)なので温度調節ができるトースターを必ず使って下さい。調節機能のないものより若干高価ですが(僕の使っているのは量販店の特価品で2780円のものです)
 硬化後もサクサク削れます。硬度はファンドとポリパテの間くらいでしょうか。
ただ硬化前は少し柔らかめなのでスパチュラで整形するのに若干の慣れが必要ですね。オーブンの加熱時間をいかにコントロールするかが肝かも…たとえばザクザク削りたい大きいパーツを造るときは加熱時間は若干短めで、髪の毛の先とか割と硬さを要求される個所では長めに加熱した方がいいです。
 以前トレフェスでイベントスタッフの方に「グレスカオンリー」とお答えしたら少しかわいそうな人を見る眼で?ほめられました。根性だけはあると思われたのかしら…確かに全てグレスカだとやりづらいですよね。ヌードまではグレスカ、服着せ、髪造形はエポパテという方も多いです。

 スカルピープリモ
DSC_1311.jpg

 スカルピーシリーズの高級品?です。生の状態ではグレスカより若干硬め、ほとんどスパチュラで整形される人向きです。硬化後もグレスカより硬め(というより粘りがあって頑丈です。グレスカより少し加熱時間を長くした方がいいみたいです。上記のように“粘り”がある分切削性は劣ります。グレスカより強靭なのでパーツ分割後にダボを造るのに利用しても良いかと思います。

 あほな話なんですが、自分は以前プリモをでぃすってましたw最初に買ったのがホワイトじゃなくてラメ入りのメタリックカラーの製品でして、原型の色が気持ち悪い・ラメの入っている分脆いから使いづらいと勝手に思いこんでいたんですねwwやっぱり色が気持ち悪いので今では主に原型の芯に使っています(もったいないな)
 

 
 そこで

 グレスカとプリモをブレンドして使っています。雑誌の記事を読むとさらにべつの樹脂粘土(フィモとか)を混ぜている方もいますね。ブレンド比は好みもあると思いますので研究してみてください。僕はいつも適当なんですが
 気温が低いとグレスカ・プリモとも硬くなるのでぬるま湯で温めると柔らかくなります。ただ熱湯に漬けるのだけはやめた方がいいです。ぽろぽろと不完全硬化してしまいます(経験済みorz)
 


 リキッドスカルピー
DSC_1315.jpg

 スカルピーの接着剤です。
 スカルピーはエポパテ以上に重ね盛りが苦手なので強度が必要な重ね盛りに使います。細部のディテールを作るときは原型をエナメルシンナーで濡らしてから盛っています。




 スカルピー造形で最初に覚えなくちゃならないのは加熱させる温度・時間かと思います。まずは説明書にある通りに硬化させてみて、使っているオーブントースターの癖も照らし合わせて慣れていくのがいいでしょう。
 くれぐれも天版に板を敷くのと原型の上に覆いをかけることを忘れないように
DSC_1314.jpg

 以前はマジックスカルプもサブで使っていました。
 ただエポキシ系の素材で冬になるとやたら硬化に時間がかかるのでしばらく使っていませんwww
 エポパテとしては非常に使いやすい商品です。重ね盛りも得意で水を混ぜて硬度を調整することもできますし
DSC_1312.jpg


 スカルピー造形のメリット・デメリットを整理すると

 長所

 ◦他のマテリアルと比べて作業は早い?
 ◦いつでも硬化させられるので硬化時間を加味したスケジュールを組む必要がない
 
 短所

 ◦他のマテリアルと比べて若干高価(ポリパテやファンドより高価、エポパテよりは安価ですが)。高価といってもグレスカ1つ(2000円前後)でシンプルなフィギュア(たとえば1/8サイズの水着フィギュア)なら2体は造れるかと思います。
 ◦オーブンで加熱して硬化させるためスチロール樹脂等のプラスチックを一緒に使えない(プラスチックが溶けてます。レジンキャストは問題ないです)


 他のマテリアルの特性を僕なりに整理してみますね。

 ポリパテ…安価です。量を買うとファンドよりも安い。硬化前はどろどろの液状なので造形には慣れが必要。独特の有機臭があり、“削り”中心の造形になるため、削りかす・粉塵対策が重要です。

 ファンド(石粉粘土)…古くから原型師に愛されている素材?です。紙粘土に大理石の粉を混ぜたものなので体には優しいです。硬化後もサクサク削りやすいです。ただ所詮粘土なので若干もろいです。ドリル髪やアホ毛までファンドでこさえる強者もいらっしゃいます。サフ吹き後「水砥ぎ」がしづらいのが欠点かも(紙粘土なので溶けるorz)

 エポパテ…一般的に使われているマテリアルで一番高価かもwスパチュラで整形していく“盛り派”御用達のアイテムです。切削性はポリパテやファンドより多少劣るかもしれません…
 2剤を混ぜて硬化(化学反応)するので冬になると固まるまでやたらに時間がかかります。オーブントースターで強制的に硬化させたりと裏ワザが必要です。

 インダストリアルクレイ…プロの造形師の方でここ数年増えてるみたいです。何しろ製作が早い~ただ要所要所で他のマテリアル(ポリパテやキャスト)に“置換”させる手間があるとかw僕も詳しいことはよく分かりませんが、知り合いに使っている人がいるので今度聞いてみよう…

 デジ造形…PC等で3Dデータを造って、CAMや3Dプリンターで起こすタイプです。現状では最も体には優しそう…ただ初期投資がかかりそうですな。なれるとこれに勝るものがないはずw

 どのマテリアルにも長所短所もにありますし、慣れも必要です。ファンド、スカルピーの経験しかない自分はポリパテで原型で作る人なんて示申の手を持っているように思えてなりませんww
 またそれぞれに裏ワザもありますので詳しい方に相談してみるのも良いかと~web上で質問するのもいいのですが、一番いいのはイベントで直接原型師の方に聞くのが良いですよ。キットを買ってもらうと無邪気に話し出す方も多いしww僕もそうですがね

 あと造形方法別に原型造りを分けることもあります。いわゆる“盛り派”or“削り派”というやつですね。素材別に単純化すると以下のようになりそうです。

 上に行くほど盛り派です。

 インダストリアルクレイ
      ↑
    スカルピー
      ↑
    エポパテ
      ↑
    ファンド
      ↑
      ↑
     ポリパテ

 
 こんな感じでしょうか。デジ造形の方はご自身の脳内の話題になるのでオミットします。

 もちろんスカルピーでも削りが多い人もいますので一概には言えないのですが…
 自分は最近は“盛り”の占める割合が増えてきたようです。


 ※マテリアルに限らず造形方法でも気になったことや分からないことがありましたら、遠慮などなさらずに質問して下さい。
 ”企業秘密”みたいなものを持てる身分じゃないので洗いざらい白状します…
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  1. 2012/05/07(月) 21:35:25|
  2. フィギュア
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