ロデンバッハはメイド服の夢を見るか?~甘いみつの部屋ブログ~

2011年5月5日トレジャーフェスタin有明5で原型師デビュー。まだ出来ることは少ないですがよろしくお願いいたします。

フィーグラ・セルペンティナータ

鈴乃さん造っています。

一気に造ったヌード素体…あからさまにおかしいですね。
凄―く恥ずかしいのです。
実質3日ほどの作業、しかも殆ど資料を見ないで造るとこんなものです。
DSC_8874.jpg

なんというかよく云うと後期ゴシック彫刻ぽい裸体です。
上半身は大分小さめで下腹部は長い…おへそが少し上にあると初期フランドル絵画(ファン・アイクなど)??
北方ルネサンス??(クラナッハなど)↓
lucas-cranach-louvre.jpg
クラナッハ父の三美神です。
好きな人も多いはず。

albrecht-altdorfer-badeszene.jpg
アルプレヒト・アルトドルファーのフレスコ画です。
昔旅行で実物を観ました。
模写したのも懐かしい思い出です。


パッと見で「おかしい」と思っても修正点が見いだすのが意外に難しいのが、立体。
今日びいくらでも携帯でも写真が撮れるので、一度平面にしてからチェックします。

※フィギュアのような小さいものを造っていると、妙なパースがついて見えたり、左右不対象になったりしやすいのです。
単純に対象を両目で見ているからですね。
自分は顔の輪郭を決める瞬間は片目つぶりながら作業しています…


先ずポーズの不自然なところをチェックします。
このとき自分で原型の同様のポーズを取ってみると分かりやすいです。
下着姿で姿見鏡の前に立って確認しましたorz


◦左脚に重心をかけているので背骨は若干左側に曲っているはず…
 原型を5分ほど温めると簡単にナイフで切れます。
 あらかじめ極細マジックで書いておいたラインにしたがってズバッと切りますww

 ※美術ネタをもう一つ…
 
 重心を片足にかけたクネクネポーズをイタリアでは「フィーグラ・セルペンティナータ」と云います。
 フィーグラはフィギュアと同じ語源なので“像”、セルペンティナータは“蛇のように(曲がりくねった)”でいいのかしら…
parmigianino01.jpg
イタリアマニエリスモの画家、パルミジャニーノの聖母子像。
世界史の教科書に載っているほどの有名な絵ですね。
ところでパルミジャニーノ?パルミジャーノ?
前者が正解だったと思うのですが、ぐぐる先生検索だと後者の方がヒットしやすいのです。
チーズぢゃないのにorz
パルミジャニーノはニックネーム、語末の指小辞が分かりづらいのは理解出来ますが

izumigazou.jpg

アングルの泉です。
こっちは均整のとれた新古典主義。
美少女フィギュア造っている人はアングル御大を崇め奉らなくてはならないと思う…
齢80越えて「トルコ風呂」を描いているなんて…なんという性欲もとい製作慾~

 古典主義絵画彫刻でも定番の、美しいポーズではありますが、マニエリスム絵画や彫刻なんかでは、意識的に(不自然なほどに)強調されていることが多いです。

 
 上半身・下半身両方の断面にリキッドスカルピーを塗ってから、薄く伸ばしたスカルピーを盛ります。
 アルミ線が通っていたのでそのまま使います。
 このとき上下方向だけでなく左右の背骨のねじれも意識します。

 両脚、特にすねのカーブがおかしいです。
 曲げたい方向の反対側に軽くナイフで切れ込みを入れ、リキッドスカルピー・スカルピーをパテ替わりに充填します。
 もちろんそのままでは不自然なので、一度硬化させてから、スカルピーを持って手直しします。

 乳房・肋骨のラインがおかしいです。
 前から気付いていましたが、どうやら、上方向にまとまりすぎていたようです。
 
 鎖骨のラインを見ながら乳房上部を削ります。
 
 鈴乃さんは恵美と同じくらいにささやかな体型らしいですが、大人の女性なので最低限乳腺はあるはず…
 着物の帯と襟である程度抑えれていることも意識しつつ盛っていきます。
 と云いながら、ブラによる矯正はまだしも、抑えつけまで考えると複雑になるので、普通の盛り方ですね。
 バストトップをしっかり意識しながら、アンダーのラインを決めていきます。
 
 肋骨のラインも少し下げます。
 上半身は少し小さめに造るのが最近のトレンドなのでは…と思って意識して意識的に小さく造っていたのですが、失敗しましたね~
 脇の下(肋骨の両側)も不自然に狭いので少し広めにします。
DSC_8873.jpg

 
 以上の点を修正後一回焼いたのがこちら

 少しマシになりましたが、まだおかしいですね。
 腰のラインは幾分よくなったけど、胴長のまま??
 あとベルは小柄なはずなのに妙に頭身が高い…等々。

 
 まだ外科手術が必要みたいです。
 着衣なので細部まで仕上げる必要はないのですが、ヌード素体段階で要所をしっかり固めていないと、大変なのです。
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  1. 2013/08/28(水) 17:48:17|
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冬WF…

 来年2月に開催される冬WFの版権仮申請しました。


 PRカード原稿はこちら…
DSC_8863.jpg


 10月TF向け新作「夜々」の本申請画像を弄っています。
 
 画像は少し乱れてしまいましたが、愛嬌ということで。
 作成は前回と同様です。
 
 この状態から少し弄っていたのですが、単純に撮影し直すのが面倒だったのでwそのまま~
 首が長すぎたので2mmほど縮めたり、袖の皺を造ったり、髪の毛のモールド増やしたりと色々やっています。

 WF向け新作は少し悩みました。
 いちばん手軽なのは、ボツ(および造りかけ)原型を弄ってみる…という方法。
 でも、練習にならないということで新規制作をチョイス。


 今年の抱負?は「原点回帰」だったので、少し懐かしながら薔薇乙女の「金糸雀」を造ることにしました。
kana.jpg

 現在放送されている“第三期”では活躍してくれるはずですし。

 旧アニメではほとんどアホの子でしたが(失礼)多少脳筋気味な長女(そんな銀ちゃんが大好きです)の弱みも握ってて以外としっかり者の次女、
格闘能力だけなら姉妹最強ですよ。(バイオリンの弓やら弦が致命的な弱点ですが)

 本申請は10月TF前になるので少ししんどい…
 ポーズは全く考えておりませんww
 実際頒布出来るか微妙なのに、ブログに書いてあほ?と云われそうですが、
 予め自らの逃げ道を断っていれば、造らざる得ない…いうことです。
 
 和服の娘さん2連ちゃんの後だとフリル造りたくなっているはずですし~
 ドリル髪とか楽しみ。
 黒い子とか赤いこより若干衣装は大人しめなので、楽してズルして頂きかしら~(無理)
 
 自分がイベントに行くようになった頃は(もちろん一般参加です)ローゼンは全盛期から半年くらい経った頃でした。
 当時は多くのディーラーさんがキットを頒布していたので、結構買った記憶があります。
 水銀燈5体、真紅4体、翠星石3体…という具合です。

 ※リンクを張らせていただいている「夢祭工房」さんもその頃からの御縁です。
 最も直接お話しできたのはずいぶん後なのですが。
 ローゼンのキットはすべて持っている…
 真紅の髪の表現とかすごかったです。
 そういう意味でも敷居が高い…

 でも金糸雀のキットは1個も買っていないのです。
 2期途中から登場したドールなので意外にキットが少なかったと記憶しています。

 そういう訳であくまで“自分のための”原型になのですよ~

 ポーズ悩むなー

 カナってお尻がチャームポイント(旧アニメでは重要な肉体言語要素)なのでお尻がぷりちーなの造りたいのですが、
 上目目線にしたいし、日傘orヴァイオリンも持たせたい~
 
 軽く小走りさせながら、見返り美人…というのが一番楽なのですが、イマイチ感がorz
 
 まずはドールっぽく造るか、生きているお人形っぽくするか、そんな方向性を決めるのが大事ですね。

 何かいいアイデアがあったらご教示くださいませ。
 
  1. 2013/08/28(水) 12:25:59|
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スカルピー造形のあれこれ

スカルピー造形についていくつか質問を頂いたのでお答えします。

原材料費:

自分はグレイスカルピーとスカルピープリモ(ホワイト)を半々ずつ混ぜて使っています。
グレイスカルピー 454gグレイスカルピー 454g
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樹脂粘土 premo プレモ! シルバー 16oz(454g)樹脂粘土 premo プレモ! シルバー 16oz(454g)
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スカルピープリモの方が若干高価ですね。

前回の「夜々」(1/8サイズ)では200g弱ほど使いました。
まだ本申請レベルなのであと20gほど使いそうです。

出来あがった原型の重さは156g、30~40gくらいは削った分ですね。

総使用量を200gとすると1体仕上げるのに1000円くらいという計算になります。

勿論水着であまり髪の長くない娘さんならば使用量はおさえられますし、
更に複雑な髪型でロングスカート…という具合なら使用量は多くなります。
「夜々」の場合、袖がかなり重いはずですね。

ファンドやポリパテより高価ですが、エポパテやワックス・クレイ(再利用可能ですが)より安価、
といったところでしょうか。
キット化出来るまである程度、時間と苦労は要求されることを考えるとほとんど気になる金額ではないかと思います。

他に使ったマテリアルは

画像転写用液体ねんど(リキッドスカルピー)2oz画像転写用液体ねんど(リキッドスカルピー)2oz
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それにΦ1.2mm、1.5mmのアルミ線、Φ0.6mmの銅線くらいです。

リキッドスカルピーは一年くらい持たせているので、1体辺りは100~200円くらいの使用量ですね。


原型を造る総材料費は大体1500円以内に収まっているという計算になります。


髪の造り方:
前髪はある程度顔が出来てから、造り始めます。

額にスカルピーがくっつかないよう軽くシッカロールをまぶしてから、適当に細く伸ばしたスカルピーをくっつけていきます。
頭の上の方で軽くくっつくくらいですね。
全くくっついている個所がないと、造りにくいのです。


額と前髪の間にある程度空間がないと重い印象になるので、焼く前に少し持ち上げてやります。

予め額に油粘土を伸ばしておいてからスカルピーを盛る…という方法もよろしいかと。

顔パーツについたままオーブンに入れます。
細かいパーツは壊れやすいので少し長めに焼きます。
140℃弱のオーブンで20~25分といったところでしょうか。

焼けたらまだ熱いうちに取り出します。
まだ熱い状態だと柔らかくて顔パーツから外しやすいのです。
焼いたばかりのパーツや顔パーツを壊さないよう慎重に作業して下さい。


更にディテールを追加する場合はリキッドスカルピーを塗ってから重ね盛りします。


後髪は後頭部部分だけ先に造ります。

一旦焼いてある程度形が決まったら、ピンバイズを用意します。
銅線を植え付けるための穴をあけるためです。
自分はΦ0.6mmの銅線を使っています。
銅線を芯にしてスカルピーを盛るわけです。

スカルピーが固まったら銅線は不要になるので、引っこ抜くことを前提、瞬着で固定しません。

銅線を差していきます。
髪が舞い上がる様子をイメージしながら曲げていきます。
銅線の長さも整えてやります。
DSC_8834.jpg

スカルピーを盛ります。
まだ“芯”レベルの盛り方で十分です。

焼き固めます。
前髪パーツ同様折れやすいので少し長めに焼きます。

一旦冷やしてから、整形します。
焼いているうちに歪んでしまった個所があったら、修正します。
切った貼ったは毎回のことですが、修正ポイントを早めに見つけることが重要、
モールドを造り始めた頃に気付くと大変です。

髪の毛の造形は奥深いです。
自分もまだ下手なのでうまい人の造形を参考にしながら造っています。


振袖:

先ずスカルピーを大の上で延ばします。
小麦粉を麺棒で延ばすのと同様の作業です。

麺棒では大きすぎるので、100均で買った木製の丸棒を使用しています。
勿論適当な大きさ・硬さの丸棒ならなんでもかまいません。

適当な大きさに切りだします。

袖の両端に銅線を置いてやります。
そのあと、銅線が後々浮き上がらないよう、軽くスカルピーを持っておきます。

銅線を骨組にして袖のはためいている様を造る…というわけです。
銅線は後で抜く予定なのでリキッドスカルピーは使いません。
何回も確認しながら少しずつ曲げてやります。

腕に直につけます。
このときも銅線を芯にして接合します。
少しだけシアノンで固めてからあとはリキッドスカルピーを塗った上にスカルピーを持っていきます。隙間には出来るだけ充填します。

いったん固めてやります。
袖部分はかなり重く、接合箇所にも力がかかりやすいので少し長めに加熱します。

固まったらナイフで整形、袖に出来る皺などはスカルピーを重ね盛りしてスパチュラで作っていきます。
  1. 2013/08/22(木) 20:27:57|
  2. フィギュア
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着物の寸法…ちょっと妄想してみる。

ベルが着ているのはかなりリアルな着物だと思うので、着物の寸法を少し妄想してみます。

ドール用の着物を仕立てるわけではないのであくまでお遊びです。

原型担当は昔着物の仕立てで口に糊をしていたこともあって、和服には少々うるさいのです。
普段着ている着物(もちろん男物)も自分で仕立て・リサイズしています。
6_suzuno.png

まずは恒例の?プロポーションを脳内設定…

身長153cm、3サイズは上から79、56、81ということにします。

着物の寸法は1/8サイズのものを仕立てるわけではないので細部は適当にまとめます。
現在は尺貫法よりメートル法に慣れているので後者を用います。
EHIME_14_6_1_3_0_1.jpg
syo6no10.jpg
(アニメ版のキャラ紹介イラスト。これを見ながら頭身を確認します。帯締・帯揚げは原画担当違いでいくつかパターンがあります)

着丈:153cm
肩山から裾までの寸法なのですが、実際の女物の場合は衣紋を抜いていることが多いので出来上がり寸法は変わってしまいます(繰越揚げ。後身頃の、帯に隠れる辺りに生地を縫い込みます)

※衣紋を抜く目安は着る人の年齢によってかわります。
10代の娘さんは割と少なめで、成長するごとに徐々に襟の抜きは大きくなります。
40代の、いわゆる「女盛り」※(“おんなさかり”決して“もり”と呼ばないようww古い日本語ですね)を頂点にして、荘年から老年に向かってまた少なくしていきます。

浴衣はカジュアルウェアなのであまり厳格なことは云われませんが、着物の場合は結構うるさく言われることがありますね。

女ものの着丈は単純でして、着丈≒身長です。

計算法は身長-顔の長さ-くるぶし以下の足首の長さ+おはしょり分=着丈。

顔と足首の長さを24cmとしておはしょりを24cmとればいいという計算です。
おはしょりを12cmもつまむというのは少し贅沢でもありますが(仕立て教本では7cm~12cm)生地に余裕がある場合はこれ位で仕立てます。

※男物はおはしょりを造らないので

着丈=身長-顔と足首の長さ

になります。

引く分は合計で27cmくらいなので、例えば自分の場合は

身長(178cm)-27cm=151cm

となります。


裄:64cm
実際は首の付け根の、骨がでっぱったところから手首の骨のでっぱり(手首のくるぶし?)までを体の起伏に合わせながら巻尺で測ります。
鈴乃さんの体型だと64cmくらいでしょうか。

ちなみに@原型担当の場合は70cm以上欲しい…
反物の幅は1尺前後(鯨尺。36~37)なので縫い代はぎりぎりしか取れないのですorz


袖丈:44cm
大体42cm~60cmくらいが女物の袖丈です。
大正から昭和初期は普段着でもかなり長めでした。(65~70cmくらい。
最近も懐古調というのか少し長めの仕立てが流行ったりしていますね。
日中戦争が激しくなった頃から「贅沢は敵だ」という標語も生まれ、長い袖の着物を着ていると
非国民の扱いを受けるようになりました。
男性は筒袖、女性は元禄袖が推奨されました…)

普段着より格が高くなるにしたがって長くなるのがセオリーです。

※普段着(紬、小紋など)→つけ下げ・色無地→訪問着→色留袖→黒留袖

 小振袖→中振袖→大振袖
 
 フォーマルながら喪服は短めにします。

男ものは普段着も礼装もあまり変わりません。
現在では50cm前後でしょうか。
女性同様、昭和初期ごろは長めでした(55cmくらいまで)


鈴乃さんの体型や普段着ということを考えると45cm以下の丈になりそうです。

身幅:28~29cm
前身頃は袵がつくので、通常「身幅」といった場合は後身頃を指します。
小柄で痩せているので29cmくらいで良さそうです。


ついでに着物の柄や素材について考えてみます。

かまわぬ:
所謂役者文様、「鎌輪ぬ」ですね。
普通は男性ものの浴衣や手ぬぐいに用います。
21161815.jpg
(初めて魔王城に聖法気うどんを届けたところ。みきてぃの手紙をしまう仕草は凝ってました)

原作では「着物」ではなく「浴衣」と書かれていました。
「浴衣といいながら長襦袢着ていて足袋もはいているので着物なのでは?」という意見もありましたが、浴衣を着物のように着てはならないという法律はないのでOKかと。

ちなみに
現代の浴衣の定義は…浴衣地(木綿)で仕立てた単衣の着物です。
何回も水洗いをすることを前提に仕立てる着物なので、絹の薄物よりざっくり・簡略化して仕立てます。
平安時代に貴人が湯浴みの際に着用した湯帷子がルーツ…云々の説明はWikipediaに任せます。


木綿は安土桃山時代に南蛮貿易によって本朝にもたらされました。
当初は輸入のみだったので超高級品、当時の更紗は名物裂(きれ)とされ、茶道の世界では今でも珍重されています。

更紗は非常に繊細な多色擦りでしたが、着物の染めとしては非常に色落ちしやすく、当時の染色法(=草木染め)は蓼藍を使った藍染めしかできませんでした。

暫くしてから着物地に使われるようになりますが、まだ絹より高級、江戸と京都の豪商の着物勝負なんかは有名ですね。


江戸も中期以降になりますと、全国各地に木綿栽培が普及してようやく一般的になります。
(当時の農民は副業として養蚕は行なっていましたが着ることは原則許されませんでした。
大麻や藤布など粗末な着物が一張羅。布自体が貴重だったので褌のレンタル業なんかもありました。)

※反対に絹は非常に染め易い素材です。天然素材では動物繊維(羊毛、カシミア、アルパカなど…毛皮をふくめ)のほうが植物繊維(麻や木綿)より染め易いです。


明治時代になると西欧から化学染料がもたらされ、さまざまな色に染めることが出来るようになりました。
昭和初期まで庶民のお洒落着というと化学染料染めの派手な浴衣や銘仙(機械織りの安価な紬の一種)でした。


浴衣と聞くと(古い世代が)藍染めの浴衣地を思い浮かべるのはそんな理由、デニムも木綿素材なのでインディゴ(藍染め)ですね。
藍染めの浴衣…というと温泉宿のイメージが強いのですが、大正から昭和初期にかけ大胆な大柄の浴衣地も染められました。


流水柄は…
作品の季節を考えると生地は絽や紗の絹の薄物。
たぶん型染め。
自分は夏用の帯で同様の柄のものを持っています。
胴に巻いている部分では折っているところからすり切れて、汗染みもひどかったので男ものの角帯に仕立て直しました。
1369315403782.jpg
(“suika”つくってどや~のシーンですな。僕はキメ顔でそう言った…
アニメでは一番可愛い鈴乃さんだと思う)

長襦袢は…
現代では薄ピンク色っぽい単仕立てが一般的ですね。
振袖用なんかも同様なのはどうかと思いますが。(織りは綸子や紋縮緬がポピュラー)

妙なピンク色はおそらく洋服のランジェリーの影響だと思いますが、
やっぱり紅絹の長襦袢じゃなくちゃ萌えねー。
昔は着物の胴裏や袖裏も全て紅絹を使っていました。

作品の季節は夏なので長襦袢は麻の白無地が最も自然ですね。
絽の正絹生地も考えられますが、盛夏は汗でべったりと張り付いて不快なんですよね。
自分は単衣の時期(六月と九月)でも暑い日は麻の長襦袢を着ています。
単衣の時期は帯や半襟、袴等は部分的に薄物にすることがあるし、NGではないかと。

尚上方なんかでは着物地は土用を過ぎた頃から絹の薄物から麻にするそうですね。

帯は…
綿紬を染めた名古屋帯(or袋名古屋帯)でしょうか?
名古屋帯というのはおたいこ結び専用の、軽量帯です。
より本格的な袋帯は胴に巻く部分は半分に折って使いますが、名古屋帯はおたいこ部分だけ袋帯と同じ幅(八寸)、胴に二回巻く部分は半幅(四寸)になっています。

浴衣によく用いられる帯に半幅帯というのがあります。
これはすべてが袋帯の半分の幅のもので、文庫結び(男性の袴下帯の一文字結びと同様)が古典的でしょうか。
個人的には単の献上柄を貝の口結びをするのとか好きなのですが。

小物は…
帯締は丸組、帯揚は無地の縮緬、足袋は白の綿キャラコの3枚こはぜ…が良さそうですね。
長襦袢に縫い付ける半襟は絽縮緬だと格が高すぎるので、白の平織りの絽。


着付け:
年寄りの物云いで恐縮ですが…現実では少々“残念な”女性が多いのは残念。

自分は似合っていたらどんなものを着ててもかまわない…と思っているのですが、
だらしなく見えるようならせっかくのお洒落が台無し。

若い人は経験も浅いのは仕方ないですが、ちゃんと仕立てた着物を丁寧に着るとそんなにひどい着崩れはおきません。

浴衣の場合は腰紐1本、伊達締1本あれば大丈夫なはず…

努力の向う先をかなり間違えているような…

※花火大会に浴衣を着ていくのがトレンド(死語w)なら中学校で浴衣の縫い方くらい教えてあげた方がいいのでは~と思っています。
(残念ながら自分の母の娘時代から浴衣の縫い方は教えなくなっていたそうです。)
ちょっとした裁縫道具を用意するだけで一日でぬえるようになります。

流石に大昔みたいに家庭で洗い張り、仕立て直しは難しいと思いますが、
(現代日本では洗い張り後に使う布海苔はほぼ絶滅)
時代に逆行するようなことを云うと、着物文化って専業主婦がいたからこそ成立する文化でした。
大抵の過程では晴れ着のみ百貨店や呉服店で仕立てさせていましたが、
普段着のほとんどはお母さんが縫っていました。



偉そうなことを云うとある程度仕立てに知識がないと美しく着れないのでは…と思います。
自分の体型や好みを加味して理想の着物に仕上げていく…というのが理想ですね。
料理と同様です。

お洒落って本当はある程度決められたルールのなかでどれだけ個性を出せるかが勝負だと思っています。
昔のお洒落なんかはパッと見殆ど同じ服を着ている中で勝負していました。
たとえば男性の普段着なら
夏は白絣にカンカン帽、冬は申し合わせたように泥大島…
という時代もありましたが、その一枚一枚が多種多様だったわけです。
女性も縞の御召に柄半襟…が当たり前の時代が一番お洒落だったのかもしれません。

若い時分はデザインが可愛いとか綺麗という感覚が先走ってしまいがちですが、自分に似合うかどうかが最も重要な判断基準、
個性というのも経験を積んで自分をいかに見せるかということなので“教養”の一つかと思っています。

 少し脱線したので着付けの話に戻します。


少々の着崩れは必ずおきます。
気崩れが全く起こさせない着付けは拘束具と同様…
少し着崩れたら、その都度直せば良い…という位に余裕をもたせた着方が出来れば一人前。

男物は女性と比べて平面的に構成されたやろーの体に重ねるものなのでww着崩れしやすいです。
女性と比べると単純ながらかえ
って難しいといわれるのはそんな理由なのでしょう。


かといって着物雑誌や成人式の振り袖などいかにも業者さんに着付てもらったようなのもNG。
着物姿が美しく見えるようにウェストにタオルを巻いたり、胸部を圧迫させたりする矯正は不自然にしか見えません。

袵の裾の角が少しだけ上がっている状態が小奇麗に見られるので、おはしょりは脇から袵にかけて徐々に大きめにとっていくのが自然です。(着付け教室の“正しい”着付けでは真一文字w)

襞の処理も両脇少々であとは背中…という方が自然で美しいと思います。
ちょっとでも皺が寄るのが許せない…ということで乳房を締め付けたり、腰にタオルを巻いたり…
成人式でそんな経験をした女性は多いかと。



あと着物は“腰(お腹)で着る”ものです。
男性はイメージしやすいと思いますが、女性も同様です。
帯が軽く骨盤のでっぱり(水着フィギュアでは重要なフェチww)に掛かるくらいが良いかと。

少し胸とお腹を突き出すような姿勢が美しく、若干内股・小股気味に歩くのがいいですね…
立てば芍薬、座れば牡丹、歩く姿は百合の花…というやつですね。

男性もあまりガニ股にならないよう、左右の足がほぼ平行になるように歩くのが良いかと…
着流しだとそうしないとえらく歩きにくいです。
勿論浴衣でも同様、下駄の歯が均一に減っていくようになったら一人前です。



こんな具合で散々妄想したので早速製作に戻ります~
  1. 2013/08/20(火) 11:19:17|
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リンク追加しました。

ひとつサイトリンクを追加しました↓

小平で筋トレ、ミニ四駆、ガンプラその他を愛する男の日記

当ディーラーと同じくfc2です。

高校の後輩なのですが5月TF、夏WFとスタッフとして手伝ってもらっている人物のブログです。
まだ記事は掲載されていませんが、ミニ4駆・ガンプラなどを中心に記事を掲載するみたいなので、
興味のある方は閲覧下さいませ。
  1. 2013/08/20(火) 00:09:29|
  2. 御報せ
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次の新作…

10月神戸TF向け新作「夜々」の本申請も終わったので、次の新作を造り始めました。

予告通り“はたらく魔王様!”より鎌月鈴乃こと「クレスティア・ベル」です。

最新刊では真奥と随分いい雰囲気になっていましたね~
ちーちゃん、エミリア不在をいいことに…流石ヒロイン最年長w

シャバでは“じぇじぇ”?が流行語のようですが、海女さんスタイルは諦めますww
普通の水着は絶対w○ve辺りでPVCが出るはず。


「夜々」は動きのある造形でしたが、今回はかなりおとなしめの造形ですね。
前作同様和服を着ていますが、今回は正統派の着こなし、地味なポーズでいかにリアリティを追求できるかがテーマになりそうです。

ちょっと造形コンセプトをまとめてみます。

◦オーソドックスな立ちポーズ。
ポーズは厭味にならない程度に。
シンプルな和服姿なので、皺などは丁寧に。

◦顔は表情差分をつけたい。

◦紙袋などの小物も付属。

◦着物の柄はデカールで再現。
 紙袋のプリントも必要?

◦下半身の分割どうしよう?

◦出来れば業務用おうどん段ボールも用意したい。

スケールは夜々と同じく1/8ですが、ほとんど素立ちなので少しだけ小さめに造ります。
夜々はかなりかがんだポーズだったので、同じサイズで造ると大きくなりすぎるのです。
顔差分と着物の柄2種分のデカールをつけたいです。

本当はうるしふぇるのディフォフルメフィギュアもつけたいのですが、無理そう。
ノートPCやらBocckyの箱やら押入れやら造りたくなるので。
そーなれば別にキットを用意した方が良さそうですね。

先ずは素体造りです。

両手両足、上半身、臀部を適当なブロックにして焼きます。

アルミ線で繋げます。
腰からお尻にかけての流れるようなラインは重要…
和服の上からも確認出来るような微妙な色気が欲しいですね。

あまりポーズを強調すると気持ち悪くなるのでほどほどの状態でいったん固めます。
左腕には荷物を持たせる予定…

ここまでの3時間ほどの作業でしょうか。
次回は顔を造ります。
髪型はサイドアップなのでかな~り楽、だと良いですね。

今からおたいこ帯をどのようにパーツかするか思案中…
デカールは必須なので業者に量産してもらおうかしら~
かまわぬ・流水のコンバチ。

かまわぬ柄は浴衣が自然だし、原作でも最新巻では足袋を履いていないイラストがありますが、
足首はまだしもさすがに半襟・長襦袢の裾までコンバチ化できないです。
  1. 2013/08/19(月) 23:50:04|
  2. はたらく魔王様!
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本申請送りました…

 10月神戸で開催されるトレジャーフェスタの本申請が終わりました。
 
 新作1体・再販3体、計4体のキットの頒布を予定しています。

 新作「夜々」はこんな感じです↓

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今日の午前中に髪飾りなどの小物を製作、昼は家族でカジュアルフレンチでぷち贅沢(アルコールは飲んでませんorz)帰ってから、サフ吹きしてから、スマートフォンで撮影wしました。
以前使っていたコンデジよりスマホカメラの方がきれいに映るのです。
早く一眼ミラーレス欲しい…
左足だけで立っているので撮影には難儀しました。
やけに前のめりに見えるショットがあるのは左脚が自重に耐えきれず変形しているからかも。


お見せするのも恥ずかしいのですが、この状態で本申請しましたwww
髪のリボンや、帯締め、足袋のリボンなど小物はまだ造っていません。
後髪なんかはとりあえず盛っただけ…という状態ですが、雰囲気は見ていただけるかと思います。

足袋orブーツ、表情差分(おこ顔、媚顔)はボーナスパーツと(コンバーチブル)して、版権が下りたら造ります。

参考にしたのはこのイラスト↓

nugimasu.jpg

このままでは立体化できないので少しアレンジしています。

先ず立体化しても違和感のないようにポーズを変更しています。

今回最も悩んだのはぱんつの位置ですね…
2Dイラストでは全く問題ないのですが、3Dになると局部が露出してしまいます…
原作は一般向けなので、AD指定は×、色々考えた末、左手のみ下着をつまんでいる状態になりました~
ぱんつは勿論お尻と一体成型です。
ぱんつは半脱ぎ状態、少し違和感は残りますが、仕方ない…
右手はスカートの裾をつかみかけている状態です。
言い訳ではありませんが、原型担当は決してぽるの表現を狙ったわけではなく、あくまでキャラクターの可愛らしさ(ヤン○レ)を表現したくて、このポーズを選びました。

くれぐれもマ改造はご遠慮くださいまし。


今回の眼目はずばり「テンプレな美少女」フィギュアですね。
動きのある立ちポーズ・ちょいえろな見せ所(今回はお尻)・媚要素多めな表情等々…

正直申し上げますと、過去に3作の座っているポーズ(人退、ささみさん@、クー子)よりはるかにストレスなく造れました。
ボツ原型の凸守と同じくらい楽だったかも…
丁度2週間前の日曜深夜から造り始めたのですが、実動5時間×12日くらいでしょうか。
過去に実動一週間弱で提出した原型もあったので、それと比べるとのんびりと造りました。
毎度ながら締切までギリギリなのはかなり心臓に悪いのですが~
猛暑続きということもあり、帰宅後片頭痛が酷くて全く造れない日もあったりと相変わらず学園祭直前の高校生の気分です…

撮影後部品をばらしてから早速ペーパーで水砥ぎしています。
水砥ぎって大好きなんです…
♯400から♯600のペーパーで水砥ぎ後、スポンジやすりの♯600~800で軽くなでてから最後にサフをブラシで吹いて仕上げています(サフはクレオスのグレー♯1000)
プラサフはずいぶん前から使ってないですね…
キットを組むのにホワイトプラサフを使うくらいです。

以前は製作中に何回かサフを筆塗りしながら確認・整形していましたが、今年に入ってからは撮影直前に一回吹くだけです。
一応グレイスカルピーを使っているとはいえ、プリモとブレンド・練りも甘く、原型を何度も焼いているため目で確認しづらくなっているのでついサフを使いたくなりますが、我慢…
全ては工期短縮のためです。


明日から2日ほど遅れた盆休みを取ってから、次の作業に復帰します。
おそらく夏WF初頒布だった「人退」の塗装をするつもり…
ちょっと休めたらまた次の原型製作に移ります~

次回も和服キャラになります。
キャラは「働く魔王様!」の鈴乃です。

今回は和服…というより和ゴスでしたが、次は正統派の和服になります。
あまり派手なポーズではない、大人しめな立ちポーズなので市松人形のように愛でてくだされば幸いです。

その次はどうしましょ。
もうそろそろ好きなキャラクターを採算度外視で造りたいのですが。

仲間内では薔薇乙女でもやったら?と云われています。
確かにローゼン3期面白いし、もうそろそろデコラティフな衣装造りたいと思うはず…

第三期はYJ版、2期までではただのアホの子だった金糸雀が活躍します。
かなは過去あまり立体化には恵まれず(2期途中から登場でしたね)、自分の造形に足りない“オモチャ要素”も高い…と思うので造りたい~
いくつか版権申請は出ているのですが、条件はどうなのかしら??
お尻がぷりちーなキャラなので尻で肉体言語を発せられるかがテーマなのかも。

翠・赤・黒も好きなのでなんとも悩むな~

  1. 2013/08/18(日) 20:43:25|
  2. 機巧少女は傷つかない
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人退インレタ

先月の夏WFに頒布した「人間さんの、じゃくにくきょうしょく」のインレタを掲載いたします。
パーツの見取り図も掲載しますのでパーツのチェックをよろしくお願いいたします。
組みたてる際の注意点・塗装レシピは別に記事を書きましたので、ご参照ください。

不足パーツや組みたて中にご不明な点などございましたら、お手数ですが当ブログにコメントをいただくか、お渡ししているメールアドレスにご連絡ください。

※先週中にアップしていたと思っていたのですが、非公開になっていまして、一部改訂して掲載しました。
WFでキットを購入いただいたお客様には大変ご迷惑をかけて申し訳ございません。
ブログ上で恐縮ですが、お詫び申し上げます。


「人類は衰退しました」より

人間さんの、じゃくにくきょうしょく 1/8スケール   
c 2012 田中ロミオ、小学館/妖精社

この度はお買い上げ頂き誠にありがとうございます。
組み立てる際にパーツの不足、成型不良がないかご確認くださいませ。
キット製作時、ご不明な点がございましたら、ご連絡ください。


パーツリスト(レジンパーツ)

01 顔      11 胸部   21 星型クッキー   31 発電機輪×2
02 前髪     12 左袖   22 計量スプーン   32 発電機台
03 前髪アホ毛→ 13 右袖   23 妖精さん1胴   33 電球台
04 前髪アホ毛↑ 14 両腕   24 妖精さん1脚   34 妖精さん2胴
05 前髪アホ毛← 15 お尻   25 タイムバナナ皮  35 妖精さん2脚
06 後髪1    16 左脚   26 テーブル天板   36 妖精さん3胴
07 後髪2    17 右脚   27 テーブル脚×4  37 妖精さん3脚
08 後髪3    18 左靴   28 腕日時計文字盤  38 向日葵種1
09 後髪4    19 右靴   29 腕日時計バンド1 39 向日葵種2
10 後髪5    20 スカート 30 腕日時計バンド2 40 モナリザ額


41 お菓子缶      51 つつじ・茎×4  61 水仙・葉D
42 お菓子缶底     52 つつじ・蕾×5  62 水仙・葉E
43 お菓子缶蓋     53 つつじ・葉大×2 63 水仙・葉F
44 お菓子缶蓋プルタブ 54 つつじ・葉小×2 64 ナズナ葉A
45 お菓子       55 つつじ・葉・輪  65 ナズナ葉B
46 妖精さん4胴    56 水仙・花×8    
47 妖精さん4脚    57 水仙・茎×3 
48 妖精さん5胴    58 水仙・葉A
49 妖精さん5脚    59 水仙・葉B
50 つつじ・花×4   60 水仙・葉C

合計88パーツ
DSC_8787.jpg

DSC_8789.jpg

DSC_8790.jpg

つつじ葉

DSC_8764.jpg

付属パーツ

1 1mmプラ棒(発電機ホイールにお使い下さい)
2 電球(透明パーツ※エポキシ系のクリスタルレジンです)  
 [組み立て]

 歪んでいるパーツがありましたら、お湯につけて(熱湯で数十秒程度)
形を整えてから水で冷やしてください。もとのかたちにもどります。。
 
各パーツに離型剤が付着していますので(離型剤はRCベルクのMR101をエアブラシで吹いて使用しています)、離型剤落としに漬け込むか、中性洗剤&クレンザーで洗い落としてください。
 
またレジンキットの製造上やむを得ず、パーツに気泡が入っている場合があります。
この際には瞬間接着剤やパテなどでうめてください。
@原型担当はパテ類は使わず、シアノン(白濁している瞬間接着剤。通常の透明な瞬着より粘り気があってレジンとの相性もいいです)とアルテコのスプレープライマー(瞬間接着剤用硬化促進剤)を使っています。シアノンの塗付には爪楊枝が便利です。
少し大きめのヒケにはレジンのランナーかすで対処できると思います。表面に細かな気泡が出ていたら再度洗浄、(歯ブラシを使って耐水ペーパーの削りかすや手垢等を落として)シアノンを塗付後整形して下さい。
肌パーツ以外かサフレスをあきらめる場合はサーフェイサーを塗付後ラッカーパテ等を
すりこむのも良いでしょう


※パーツについて2か所訂正箇所がございます。

◦パーツ番号52… 誤:つつじ・蕾×4→ 正:つつじ・蕾×5
◦パーツ番号55… 誤:つつじ・実×5→ 正:つつじ・葉・輪

ご購入いただいたお客様に大変ご迷惑をおかけして申し訳ございませんでした。


以上でございます。

組みたてる際の細かい注意点、塗装レシピ等は先に掲載した記事をご参考下さい。
  1. 2013/08/08(木) 00:31:45|
  2. 人類は衰退しました
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TF仮申請とおりました。

10月神戸TFに申請していた4アイテム全て、仮申請通りました。

頒布予定のアイテムは

新作

夜々(“機巧少女は傷つかない”より)

再販

人間さんの、じゃくにくきょうしょく(“人類は衰退しました”より)

ささみさん(“ささみさん@がんばらない”より)

ニャル子さん(“這いよれ!ニャル子さん”より)


以上でございます。

新作の夜々ですが、まだ丸一日も作業していな状況なので、19日の本申請締切まで突貫工事?ですね。
おそらく当ディーラー初のアダルト扱いになると思いますが、版権下りるかかなり心配です。
殆ど「見えていない」状態になるのですが。

それと「機巧少女」は原作版とアニメ版では申請先が異なるようです。
自分のキットはどちらになるのでしょうか?
条件のいい方でお願したいのが本音です。
一般作品なのでアダルト指定は避けたいのでスカートの形やぱんつの位置を注意深く決めなくてはならない…

締め切り後は「私」ちゃんのフィニッシングの続きをして、12月向けの新作…全く休めないです。

冬WFはどうしましょ?

12月に新作も新作頒布するのがきつければ2月に延ばしたいのですが。
今月末参加締め切りなのですがまだアイテムは考えていないのです。
大作やりたいけど、夏WFの失敗を踏まえて肩の力を抜いて好きなものを造った方が良いのかも。

  1. 2013/08/06(火) 17:36:25|
  2. フィギュア
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新作つくりはじめました。

 10月神戸TF向けの新作造り始めました。

 秋アニメ“機巧少女は傷つかない”より「夜々」です。
 
 “ささみさん@”、“人類は衰退しました”と座っているポーズでどちらかというとあまり媚要素の少ない原型が続きましたので今回は最もテンプレなフィギュアになります。
アニメ版のCGがグリフォンさんから立体化される予定ですね。
個人的に好みなのでイベントでGK売れたら欲しいくらいなのですがwイベントアイテムということで少し異なる趣向で攻めます。

イメージはこれです↓
nugimasu.jpg

ぱんつ脱ぎかけています…
勿論ある程度ぱんつの中身wも彫るわけでして、アダルト扱いになるかちょっと微妙ですね。
「履いている」「履いていない」の2種類パーツを用意することも考えましたが、下着に手をかけているポーズなので「履いている」方は諦めます。

で造り始める前に…

◦資料集めをします。
アニメのPVは公開されていますが、細かいキャラデザはHPのキャラ紹介のみ…
原作は全巻買っているので、カバー絵・挿絵と資料になりそうなイラストを片っぱしからコピーします。
一応本は汚したくないので。
ケチなので4冊まとめてA4サイズで、1枚5円コピー機を使います。 

原作ラノベの絵師は「るろう」氏、初期に刊行された挿絵と最近のものとでは随分趣が異なります。
最近のものはかなり簡略化・情報が少なめなので、そのままでは立体化できません。
試しに「俺修羅」も購入しましたが、あまり参考にならなかったかも。
挿絵だと随分古い作品ですが、「ムシウタ」の方がよさそう。
アニメ版「俺修羅」は比較的キャラ原案(原作の絵師様)に忠実なキャラデザだったので使えるかも…

アニメのキャラデザは女性の方らしく柔らかな印象ですね。
幼女は得意だけど男は…という気もしますが。
最初に公開されたCGでは少し違和感がありましたが、立ち絵を見る限り期待できそうです。
夜々

自分の場合、立体化する原作の多くはアニメ化されたライトノベルです。
版権申請の際は“原作ラノベ”か“アニメ版”か記載しているのですが、主催者側でも少し曖昧に処理されているようです。
WFとTFで申請先が異なることもありました…どうにかならないのかww

◦簡単なエスキースを描きます。
暫くエスキースなんてしていませんでした。
絵を描くこと(デッサン≒デザイン)は意外に面倒なのです。
ある程度頭を使わないと紙からはみ出してしまうし…
原型担当は石膏デッサンは出来るけど、イラストレーターの才能は皆無orzというタイプです。

絵そのものの出来は重要ではなく、どういうコンセプトで造形するか指針を明確にするため描きます。
絵を描いているうちに大まかなパーツ分割とか決まっていきます。
もっとも造っているうちに変更することも多々ありますが、

絵の端っこにごちゃごちゃメモをしています。

具体的には:

◦手足は細長く、あまりメリハリはつけない。アルマイトさん(著名な原型師の方)風?
でも少しぷに感を。

◦下駄とブーツはコンバチ

◦顔表情差分×3。(にま、怒り顔、デレ)ダボはしっかり、出来ればネオジム磁石を入れる?

◦太腿・ニーソで分割。

◦簪は別パーツ。

◦和服なのでブラなし。衣紋も思いっきり抜いているので自然に垂れます。

◦背中は美しく。

◦顔は丸く、おでこ広め、表情は柔らかに、ある程度立体感を。

◦リボンどうする?マジックスカルプで造る?

◦ちびキャラ欲しいな。

…こんな感じで思いついたことを片っぱしから書いていきます。


忘れてはならないのは身長とスリーサイズです。

こういうのはたいていは一発で妄想できますねwww

今回の夜々の場合、身長155cm、スリーサイズ81、57、86辺りでOKでしょうか?

ちなみに過去のキットだと

ニャル子さんは…身長158cm、上から85、54、87

ささみさん@は…155cm、上から79、55、82

お菓子ちゃん…169cm、上から87、53、88

というような脳内設定でした。

原作の

ニャルは…下品にならない程度に日本人離れしたメリハリ、真尋より少し背は低い。

ささみさんは…引きこもりなためかなりやせ型。神臣が心配するほど発育不全。

私ちゃんは…おじいさん公認のきょぱいちゃん。原作新装版イラストでもかなーり大きめ。
      背は自分でも困るほどの長身。ギリギリ=170cm未満か。
      でも小食なので、胸以外はやせ型のはず。

というような描写を参考にしています。


こんな感じで予習は終わりました。

いよいよ手を動かし始めます。

…スカルピーをこねます。
グレスカとプリモを半々ずつ位でしょうか。
リアル系の人はかなりプリモ多めらしいですね。
ほぼこのブレンドで造りますが、要所要所でブレンド比を変えています。
ダボなんかは多めですね。
 夏場は柔らかいので楽なのですが、冬は固いので結構しんどい…ぬるま湯につけて柔らかくしてからこねていきます。

実際に出来る原型は150g未満だと思いますが、削ることも考えて多めに作っておきました。


骨組を造ります。
このとき素立ち絵を用意しておくと便利ですね。
私は面倒だし、関節の金属線の刺し方でも印象がかなり変わるので割と適当です。

スカルピーを棒状に延ばし、腕、二の腕、太腿、脛と造ってオーブンで焼きます。
関節はアルミ線でつなぐので少し硬めに焼きます。

体幹は胸部と臀部、2つブロックを造ります。

適当に形を造って一旦焼きます。
焼いてから骨組になるよう、デザインナイフで削って形を整えます。

アルミ線でつないでみます。
手足はすべてアルミ線で骨組を造るという方法もありますが、自分の腕だと露出してしまう恐れも多く、造っているうちに切断・長さ調節もするので関節のみ使用します。
パーツ分割の際邪魔になって取ってしまうことも多いです。
DSC_8783.jpg

ピンバイズで開口してからシアノンで固定します。
シアノンは普通の瞬着と比べて熱に強く※、あまり厚盛りしなければオーブンに入れても破裂しません。

※スカルピー原型の場合オーブンに入れて焼きますが、瞬間接着剤は熱に弱く、膨張・破裂しますww
得に関節部などを瞬着で固めた場合は、盛ったスカルピーにまで罅が入ってしまうので要注意です。
少し焼く温度を調整してあげると破裂しにくくなるみたいなのですが、まだ詳しい検証はしていません。

自分は胸部、臀部、太腿をつなぐのには1.5mm径のものを、他は1.2mm径のものを使っています。

元絵を見ながらポーズを造ります。
イラストは限られたスペースに収まるよう、かなり無理をさせているのでそのままでは立体にはなりません…
違和感がない程度にアレンジします。
PVC原型でも一番重要なところですね。
正直オーソドックスな立ちポーズの場合、ポーズ決めがしっかりしているとその後の作業がパズルをはめていくようにスムーズに進みます。
勿論毎回髪の毛の表現や顔のライン・表情なので難所は待ち構えているのですが。

元絵のある商業原型の場合“違和感を持たせない”というのは原型師の存在を感じさせてはならないということでもあります。
個人的にはゲームのプログラマみたいと思っています。
ゲームをプレイしていてプログラマの存在を感じるというのは大抵の場合何かしらの不都合があった瞬間ですので。

先ず、実際に人間がポーズしてみて違和感ないことが一点。
でもある程度、ひねりというかケレン味も重要…
極端な話、例の「JOJO立ち」。要はマニエリスムというやつです。
エモノ持っている戦闘ポーズキャラだけではない「萌えふぃぎゅあ」(爆)でも必要だと思います。

そんなわけで、ポーズ決めの最中は~姿見の前でポーズ☆
勿論原型師自らキメているので関節が痛くなるし、家人に見られたらお嫁に行けなくなるほどww恥ずかしい格好なので毎回死に物狂いですww

エリスの座りポーズとかかなりキツかったです。
女性とやろーは関節の位置も柔らかさ(柔らかい方向)も違いますので。
この辺りを詳しく書くと得ろトークになります。

××××

一応ポーズが決まりました。

台に立たせられるようアルミ線で軸打ちしています。
これからいよいよ肉付け作業です。
DSC_8784.jpg

まず、関節部だけスカルピーを盛って一旦焼きます。
アルミ線むき出しのままだと曲がり易く、作業の妨げになるので。

スカルピーの重ね盛りにはリキッドスカルピー※を使います。
リキッドスカルピー(以下リキスカと略します)はスカルピーと同様焼いて固める接着剤です。
重ね盛りしたい地に薄くのばして使います。

アセトンやラッカーうすめ液・エナメルうすめ液を塗って下地のスカルピーを溶かしつつ重ね盛りをする…というテクニックもありますが、あまり強度は期待できません。
(自分は細部の仕上げなどあまり力がかからないところにしか使いません)

キット量産の粘土埋めの際、原型の一部が剥離・油粘土に持ってかれて、シリコンのリバース流す前に急遽リタッチ(泣き)というトラブルもありました。

※自分が現在使っているリキスカですが、はずれロッドの製品をひいてしまったか、かなり固めです。
 そのままだと粘りが強すぎて使いづらいので別売りのスカルピー軟化剤を少し混ぜてからつかっています。
 
 スカルピー原型もファンドやポリパテなどほとんどのマテリアル同様“盛って”“削って”を繰り返します。
 ファンド以上に滑らかでポリパテより形を決めやすいので削りくずは少なめなのがいいですね。
 以前コラムに書きましたが“削り”より“盛り”の割合が大きいので作業スピードも速い方かと。
 ポリパテの削りも好きなのですが、握力もないし手がかなり疲れるので苦手。

自分はイメージ先行型で最初はほとんど資料を見ません。
※資料というのは、ぐらびゅあやえち画像の類ですね。
困ったら資料を見て確認しつつ先に進みます。

実写?は勿論一級の資料ですが、フィギュアにする場合は要所要所で簡略化させます。
具体的に云うと…あまりリアルな膝小僧なんかは求められていないはず~※
おんにゃのこの体の美味しいところは意識しつつも美味しくなさそうなところはある程度簡略化させて造ります。

※ふぇち趣向は色々あるかと思います。
少し浮いた腰骨が好きな人もいますし、脇の下に興奮する人もいますね。

イベントでお客さんを見ているとよく分かるwww

今作は日本人体型をある程度意識しつつ、幼女っぽさを残しながら艶めかしさを持つ少女(人形なので二律背反)…というイメージで造っていきます。

水着やまっぱーではないので肋骨から横隔膜にかけては割と適当です。
ただ下腹部のラインは着衣でも重要です。
腰のひねりも要ちぇくです。
着物の上からもわかるえろーさを求めます。

DSC_8785.jpg


最初の骨組造りを別にすると3回焼いたところです。
まだ腕の表情は決まっていませんし、スパチュラの届かないところはあまり手を付けていません。
乳房もとりあえず盛ってみただけ、肩のラインも決まっていません。
右脚を少し外側に向けました。
掲載するのも恥ずかしい状態ですが、実物は画像より少しマシなはず。
ここまでの作業でほとんど資料は観ていません(いいのかw)
あちこちおかしいところはありますが、資料を見つつ修正できる範囲かと…
いい加減ですみません。

ここまでの作業時間は5~6時間といったところでしょうか?
少し作業にあきたり、オーブンで焼けるのを待つ間に顔を造り始めています。


自分は顔は別に造っています。
体と平行作業ですね。
首を造ってある程度まとまった顔を乗せないと首から型にかけてのラインが決まらず、上半身が全くまとまらならないのです。
顔の方も首をつけないと耳の位置や下顎のラインが決まらないので、ある程度表情が決まった段階で体にくっつけてしまいます。

ほんとうに急いでいる時はダミーヘッドを付けて確認しています。

一応ヌードが出来ました。

DSC_8795.jpg

ここまでの作業は一日5時間程度の作業時間で4日ほどでしょうか。

ヌードが造形が終わったらいよいよ服着せに入ります。
正直ヌード素体つくりより腕の見せ所?…なのかなも。

正直本申請締め切りまであまりなく、次のイベントの締め切りもあるので余裕はないのですが、出来る限り記事を掲載していくつもりです。
  1. 2013/08/05(月) 01:26:55|
  2. 機巧少女は傷つかない
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